千里山グランドハイツ

私がこれまで見てきたマンションの中でもかなりツボだったのがこの「千里山グランドハイツ」。阪急千里山駅から北へ緩やかな坂道を上ると見えてくる総戸数52戸の、決して大きいとは言えないマンションですが小さくないエピソードを持つ物件です。

売買で空きが出たらヴィンテージマンション紹介で来る予定でしたが、なんと賃貸募集が出ていたので皆様このチャンスを逃さないようにしてください。

昭和スターの隠れ里

この建物は大阪万国博覧会の外国パビリオン・スタッフの滞在用として建てられた背景があり、終了後は民間に払い下げられました。どことなく海外リゾート地のような雰囲気が漂っているのはそのせいかもしれません。ただ雰囲気が良いだけではなく、このマンションにはあの昭和のビッグスター「美空ひばり」が住んでいたのだとか。讀賣テレビの重役がグランドハイツに部屋を確保し、美空ひばりが公演などで関西方面に来る時にはゆっくりと寛ろいで貰う“隠れ里”として提供していたそうです。

リゾート感ある共用プール

そして、このマンションを象徴するのが中央に造られた青く澄み渡った共用プール。都会に住みながらこのリゾート感を味わえるマンションはそうそう無く、52しかない戸数に空室が出ないのも頷けます。築年数は結構経っているのですぐに買うのは不安だという人も、賃貸なら気軽に住めますね。ただファミリータイプでは無くワンルームですので、ちょっとしたセカンドハウス的な使い方も良いかもしれません。

シンプルワンルーム

マンションの共用部はリゾート感がありましたが、室内はかなり現実を見据えた造りです。33㎡の広めのワンルームは、小綺麗なリフォームを経て非常にシンプルな空間に仕上がっております。外と中で雰囲気に差があって少々ガッカリした方もいるかもしれませんが、住むことを考えたらこれぐらいシンプルで無難な方がいいのです。しかも、賃料は込み5.8万円と非常にリーズナブルですので、その賃料でこの千里山グランドハイツに住めるチャンスはそうありません。

昭和のスターが愛したヴィンテージマンションに、まずは賃貸で住んでみるのはいかがでしょうか。

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